| 『バージニア』という女の子が『ニューヨーク・サン』という新聞に、一通の手紙を送りました。
 
 はじめまして。私は8さいです。
 「サンタクロースなんていないよ」って友達が言います。
 パパは「サンしんぶんに書いてあることはいつもほんとうだ」と言います。
 ほんとうのことをおしえてください。サンタクロースはいるのですか?
 
 当時の副編集委員、『フランシス・チャーチ』は、この少女の手紙に社説で答えました。
 
 
  Yes, Virginia, There is a Santa Claus.(そう、バージニア。サンタクロースはいるのです)
 バージニア、あなたの友達は間違っています。
 目に見えるものだけが信じられて、目に見えないものは信じられないのでしょうか?
 そう、バージニア、サンタクロースはいます。
 それは、この世の中に愛や、思いやりや、まごころがあるのと同じように、確かなことなのです。
 もしもサンタクロースがいなかったら、人を信じる心も、詩もロマンスもなく、人生はちっとも楽しくありません。
 この世の中で、一番確かで変わらないものは、大人の目にも、子供の目にも見えないのです。
 
 
 |